劇場版の「ハゲタカ」がBs-hi(2010年6月24日、木曜日午後10時)で放送しています。衛星放送されるのはこれが初めてなのでしょうか。劇場公開は2009年6月。
サスペンスのように頭フル回転で、細かいところを観察して先の展開を予想して夢中になって観ているのとは違って、経済映画はハッキリ言って観ていてちんぷんかんぷん。それでも、映画館に足を運んでみていることがあります。そして、したり顔で静かに雰囲気に浸っています。そう言う時には、いつものようにヘソが見える服ではなくきちんとして座っています。
こういう作品は上映時間の長い映画が多くて、映画「ハゲタカ」も上演時間は2時間15分。1度観て改めて観ることのない映画と違って、わたしにとってはこういう「ハゲタカ」のような作品は見直す度に少しずつ理解できるところが増えていくのが楽しいのかも知れません。
初めて上演作品を観る時は、ただバックグラウンドに流れる音楽や登場人物の服装、どういう装飾品が出てくるといったぐらい。でも「株式」とか少しでも知っている言葉が出てくるとすこしだけ頭が回転しています。
アニメ映画に夢中になっているとあきれ顔だった母が、静かにこういった社会映画をわたしが観ていると頼もしそうにしていたのが半ば退屈していても最後まで観る努力となったのかも知れない。曲がりなりにも父の影響で、高校の時には商業、情報経済を学んだのでシステムの理解はとんちんかんでも基礎と用語は馴染んでいたのは大きいかも知れません。時々母がたずねるのに答えようとしたのも、けして退屈な映画世界ではないのだと思います。少なくとも空気感が好きだし、描かれる企業が実在するどの企業のことなのかと推測することはサスペンスの謎解きにも似ているから好きなのかも知れない。