葉が茂る様子からは危険とは思えませんが、根元のあたりから腐り始めているというのです。
問題はその内部。「ナラタケ」が、大木を内側から腐らせている犯人です。
一体、どこからやってきたのでしょうか?
熊本博物館植物担当の山口瑞貴さんによりますと、キノコが成長するにはいくつかの条件があるといいます。キノコは胞子で増える。空気中に浮遊しているものが、木に付いてそこから生長して発生する。温度や湿度が整ったときに、子実体(キノコ)が出てくるといわれている。木の元気さ。弱っている木と、元気な木、弱っている方がキノコは付きやすい。
また、キノコが木を腐らせるのは珍しいことではないといいます。
「木(の立場)から見たら少しかわいそうな面もありますけれど、キノコも菌類として立派に生きているという面もある」(熊本博物館植物担当 山口瑞貴さん)