フィンランドを代表する作曲家、シベリウスが没した日(1957年9月20日)。彼の音楽はフィンランドが当時置かれていた政治状況や、歴史や叙事詩といった文化的側面など、フィンランドという国にまつわるあらゆる要素を、ごく自然に音楽に取り入れたことが、最大の功績とも言える。その多くは交響詩《フィンランディア》に代表される管弦楽曲や歌曲などにモチーフとして、あるいは精神的なものとして反映されている。
小国が大国の支配から脱しようとした時、音楽が〝心の武器〟として大きな役割を果たしたという話を一つ。
1900年にパリで開かれた万国博に参加したおり、フィンランド国パビリオンでの祝祭コンサートにシベリウスが1899年11月ヘルシンキの劇場で上演された愛国歴史劇《歴史的風景(いにしえからの歩み)》のための音楽の終曲が選ばれた。この曲の中間部の抒情的な旋律に歌詞が付けられた合唱曲《フィンランディア賛歌》は、今もフィンランドの第2の国歌として歌われている。ロシア皇帝によって演奏禁止を命じられたが、〝独立と自由の象徴〟となった音楽の力は偉大だった。
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