2025-04-08

歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」

2025-04-08
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」 https://amadeusrecord.ti-da.net/e12673077.html 腹抱えて笑えるオペラ。結婚式での大騒動。リズムとダイナミクスの魔術師、ムーティがなせた名盤。


4/08 (Tue)
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イタリアの作曲家ドニゼッティが没した日(1848年)。ドニゼッティといえば、偽の惚れ薬をめぐって繰り広げられる恋愛物語「愛の妙薬」の作曲家として知られる。ヴェルディが活躍する前の19世紀初頭、ロッシーニやベッリーニらと共にイタリア・オペラを牽引した。生涯で70にのぼるオペラを作り、他にも「ルチア」「連隊の娘」など、今もなお世界中で上演されている。


抱腹絶倒のギャグ・オペラが歴史を超えて現代に顕現!

CDはアマゾンで購入できます。

声楽というもののテクニックの世界のひとつの頂点が、
ベルカント・オペラだ。
その中でも抱腹絶倒のギャグ・オペラ
が「ドン・パスクワーレ」。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、
ぜひとも楽しんでほしい!

デジタル録音の恩恵で、
キングズウェイ・ホールの美しい響きが、
空気感までも正確に再現されます。

ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。

  ロッシーニ、ベッリーニとドニゼッティの3人は、19世紀前半のイタリアオペラを代表する作曲家としてベルカントオペラの全盛期をリードしました。その中でガエターノ・ドニゼッティ(Gaetano Donizetti/1797年-1848年)は『愛の妙薬』『連隊の娘』『ドンパスクワーレ』などの喜劇的なオペラを書く一方で、『アンナ・ボレーナ』『ルクレツィア・ボルジア』『ランメルモールのルチア』などの悲劇的なオペラも遺しました。  19世紀初頭のオペラ・ブッファ(喜劇的オペラ)は、『セビリアの理髪師』もそうですが、年配の金持ち男が若い娘に手を出し、彼女とその恋人、彼らの恋の成就を助ける知恵者の三人にコテンパにやられるという物語が結構存在します。70歳の資産家が若い娘と結婚しようとして痛い目に会う、ドニゼッティが晩年に作曲した傑作『ドン・パスクワーレ(Don Paspuale)』も同じ系統といえるでしょう。台本はジョヴァンニ・ルッフィーニが急いで書いたものを、ドニゼッティ自身が手を加えて完成したとされています。

抱腹絶倒の結婚大作戦!綺羅星のごとき歌手が繰り広げるオペラ・ブッファ

 ドン・パスクワーレは資産家ですが、頑固な70歳。日頃から、医師のマラテスタは彼を訝しく思っていました。そんな二人の間で若い恋人同士が翻弄させられるドタバタ劇。彼は、甥のエルネストに「遺産を譲るから、縁談を受けてくれ」を勧めています。しかし、エルネストは「恋人(ノリーナ)がいるから縁談は受けられない」と断ります。  甥エルネストとノリーナの結婚をマラテスタがお膳立てしようとしていることを知ったパスクワーレが、一行に一泡ふかさようとして逆に策略にはまり、「エルネストとノリーナの結婚が認められた」ところでハッピーエンドで幕となる、誰かが悪役という立場でもない物語。  主人公と母親との思い出をぶち壊しにするノリーナと、主人公の主治医マラテスタとの関係も何か怪しいし、彼女の恋人でドン・パスクワーレの甥エルネストは「甥っ子は役立たず、ご老人の悩みの種」と合唱で歌われるようにボーっと生きている。そして主人公のドン・パスクワーレが彼らにもまして、70歳なのに子供のまま。過去の思い出にしがみつく、こんな人たち、現実にいるよね。と呟きたくなる。リアルな登場人物たちの『ドン・パスクワーレ』は現代につながる身近な要素も満載で、1843年にパリで初演されて以来、エイジハラスメント的なところが内容から伺われても、ドニゼッティ作曲の美しい音楽と共に、今なお世界中で愛されています。

《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」

FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
 新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。  ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。  長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。  2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。

オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。

 声楽というもののテクニックの世界のひとつの頂点が、ベルカント・オペラだ。ベルカント・オペラというのは、音楽がワーグナーなどのようには凝っていないので、キャストが良くないとなんにも面白くないが、その中でも抱腹絶倒のギャグ・オペラが「ドン・パスクワーレ」。  ムーティ自身、私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。  歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。  1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
自家薬籠中の名作
ムーティがEMIに録音した、一連のイタリア・オペラ名作シリーズ。ミレッラ・フレーニ、セスト・ブルスカンティーニ、レオ・ヌッチと当時最高のイタリア歌手をロンドンに招聘してセッション録音されました。デジタル録音の恩恵で、キングズウェイ・ホールの美しい響きが空気感までも正確に再現されます。

ヴィンテージレコード詳細

プロダクト

Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti ‎– Donizetti, Don Pasquale
レコード番号
1434363
作曲家
ガエターノ・ドニゼッティ
演奏者
ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
指揮者
リッカルド・ムーティ
録音種別
STEREO
製盤国
FR(フランス)盤
NEW NIPPER, STEREO DIGITAL 2枚組 (110g/105g)。

レコードのカバー、レーベル写真

  1. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
  2. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
  3. FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
NEW NIPPER)は1980年代中ごろからの、主にデジタル録音主体の時代のレーベルは、ステレオ初期の「セミサークル」に似たデザインのものになります。これが、EMIの最後期のレーベルデザインとなります。


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