★このレコードはSOLDOUTしています★
CDは「サン=サーンス:白鳥(チェロ名作集)」というタイトルだったりしますから、名旋律集だと勘違いしがち。問われてもLPレコードでリリースされた時の曲目を確認しないと、わたしだって確信が持てないほどです。それに数少ない写真を発売の度に使い回しているので別な意味でも可愛そうなジャクリーヌ・デュ=プレさん。
AMADEUSRECORD BLOG MAGAZINE --- So that you may enjoy the classical music more on the record --- アマデウスレコード、アマデウスクラシックスの総合ブログ。アナログレコードを中心としたエッセイ、コラム。CDレビュー、音楽事情を主体にニュースを熊本から発信。ドギャードなど注目の新進デザイナーズ・ブランドのアクセサリーもご紹介します。
★このレコードはSOLDOUTしています★
CDは「サン=サーンス:白鳥(チェロ名作集)」というタイトルだったりしますから、名旋律集だと勘違いしがち。問われてもLPレコードでリリースされた時の曲目を確認しないと、わたしだって確信が持てないほどです。それに数少ない写真を発売の度に使い回しているので別な意味でも可愛そうなジャクリーヌ・デュ=プレさん。
幻の1枚。と、までは言いませんけれども、伝説の演奏を耳で確かめる事が出来ます。1960年のパブロ・カザルスがプエルトリコで行ったフェスティバルでのライヴ録音盤は、数万円で取引されていたレコードです。弦楽器の録音盤、チェロは特に市場価格はとても高いジャンルです。
それがどうして特価に出来たのだろう。時代の流れは巡りめぐると言うけれども、時に辛い期間がやってきます。何かとても巨大なものが、全体のバランスを取り直そうとしているようですね。今年は指揮者、レナード・バーンスタインが没後30年で、注目が集まっているようです。バーンスタインの名盤や、知られざる録音が目にとまりやすくなっています。これはリバイバルブームと言う事で分かりますが、時同じくして思いがけない出物が登場します。このカザルスのレコードもそうした1枚なのかも知れません。
同属楽器の二重奏というと、バルトークのヴァイオリン二重奏は良い曲ですね。でもすすんで聴く機会はなくて、FM放送で耳にして好きになった曲の1つです。チェロとコントラバスの二重奏は、オーディオチェックに良いと教えられて何枚か気に入った録音がありました。クラシックを離れて何か、良い1枚が聴いてみたいのならば「 New Classics for Guitar and Cello by Muriel Anderson 」はぜひに揃えておきたいです。このCDは7月にも話題にしたことがあって、その時にアマゾンに注文された方から「ようやく届いた。とても良いです」とメッセージをわざわざ下さいました。Brightkiteでツイートしただけでしたのに、思いがけない言葉でした。ギター演奏をしているのは女性、ムリエル・アンダーソンさんでナッシュヴィル出身。ギター好きの間ではとても有名な存在なんですってね。ジャケットデザインに惹かれて手にとってもので、演奏を聴き始めてびっくりしたCDです。
CDショップの棚を前にして片や有名演奏家の新録音やら、話題の有名クラシック曲が並んでいると尚更に、偶然の出会い、わたしだけの愛聴盤を見つけ損なってしまうものです。数枚の購入を候補を考えながらCDショップに出向くよりも、勢いで十数枚をカートに投げ込むように廻って買ったCDの中に思いがけない出会いがあるものです。
クラシック音楽自体は400年という長い流れの中にありますけれども、家庭的な演奏会でならともかくも公の前でギター演奏が成されるようになったのはナルシソ・イェペスが最初であるとか、重要な活動だったとか言う話しです。それからだと70年、80年が経つぐらいのクラシック音楽史の中では歴史の浅いものです。クラシック・ギタリストのほとんどはクラシック音楽一辺倒の活躍ではありませんよね。一方チェロは、クラシック音楽の中では最も歴史のある楽器。ヴァイオリンも出来た頃には今よりも大きくて、あごに挟むのではなくて足元に楽器を構えて弓をチェロのように使っていたそうです。
新風を吹きかけるようなギターの音に答えるチェロの二重奏は、心に染みるのとは違って空間を包み込むような暖かさがあります。メッセージを頂いたのをきっかけに、改めて全曲を通して聴きました。7月に紹介した時には「ヒグラシが時々鳴いている黄昏にぴったりの少しおセンチな音楽が並んでいます」と書いていますが、これから1日1日と冷え込んでいく季節に聞くのも良いようだなと改めて薦めておきたくなりました。